
1. ユーザビリティとは?
「ユーザビリティ(Usability)」とは、ユーザーがある製品やアプリをどれだけ簡単に・効率的に・ストレスなく操作できるかという「使いやすさ」に関する指標です。
ISO 9241-11の定義では、ユーザビリティは以下の3つの観点で評価されます:
・効果性(Effectiveness):目的が達成できるか?
・効率性(Efficiency):無駄なく操作できるか?
・満足度(Satisfaction):使っていて快適か?
特にアプリのUI(ユーザーインターフェース)が複雑すぎたり、ナビゲーションが直感的でなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
そのため、ユーザビリティの最適化は、アプリデサインの成功に欠かせない要素です。
2. UI・UX・ユーザビリティ・アクセシビリティの違い
アプリ開発に関わると、似たような言葉が多く登場しますが、それぞれの意味と役割を明確に理解しておくことが大切です。
つまり、ユーザビリティはUXの一部であり、UIの質がその基盤になります。
3. ユーザビリティを高めるための方法
アプリやWebサービスのユーザビリティを高めるためには、ユーザー目線での設計と改善が不可欠です。
主なチェックポイント:
・一貫性のあるUI
→ 配色・フォント・ボタン形状を統一し、混乱を防ぐ。
・情報の優先順位付け
→ 重要な情報やアクションボタンは目立たせ、迷わせない。
・タップ領域の最適化
→ スマホでは指が当たりやすいサイズ感が必要(44px以上が目安)。
・読みやすいテキスト
→ フォントサイズ、行間、コントラストに注意。
・フィードバックの表示
→ 「処理中」「エラー」など、状態を常に視覚で知らせる。
・ユーザー調査とA/Bテスト
→ 実際のユーザーの動きを観察し、データに基づいた改善を行う。
4. 高いユーザビリティを誇る企業サイトの例7つ
成功している企業サイト・アプリは、ユーザビリティを徹底的に研究し設計されています。以下はその代表例です。
・LINE
→ 操作に迷わないUI。初めてでも送受信がスムーズ。
・メルカリ
→ 出品のステップが簡潔で、誰でも使いやすい。
・楽天レシピ
→ 検索フィルターが使いやすく、レシピ表示も見やすい。
・Yahoo!天気
→ 今日・明日の天気、災害情報などが一目で分かる。
・クックパッド
→ 材料や手順が明確に構成されており、実用性抜群。
・無印良品アプリ
→ シンプルな構成で、在庫確認や店舗連携も快適。
・Amazon Japan
→ 商品詳細から購入までの導線が非常に洗練されている。
これらは、ユーザー心理・行動データに基づいた設計がされています。
5. ユーザビリティはコンバージョンアップの要
ユーザビリティを向上させることで、ビジネスへの影響も大きく変わります。
たとえば:
・入力フォームの簡略化
→ 購入や問い合わせの離脱率が大幅に減少。
・ナビゲーション改善
→ ユーザーの回遊率・滞在時間が向上。
・ボタン配置の最適化
→ 購入率や申し込み数の増加。
つまり、ユーザビリティ=コンバージョン率アップ に直結します。
CVが伸び悩んでいる場合、まずはUI/UXとユーザビリティの見直しを検討すべきです。
ユーザビリティは、単なる「見た目」ではなく、ユーザーにとっての「体験価値」を最大化するための重要な要素です。優れたアプリデサインを実現するためには、UI/UXとの連携を意識しながら、使いやすさ・分かりやすさ・快適さを追求することが欠かせません。今回ご紹介したチェックポイントや事例を活用し、自社のサービスに合ったユーザビリティ改善をぜひ実践してみてください。それがユーザーの満足度向上、そしてコンバージョンの最大化へとつながるはずです。
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