
1. JavaでWebアプリを作るには?基本構成をおさらい
JavaによるWebアプリは通常、以下の要素で構成されます。
・サーバーサイドフレームワーク(例:Spring Boot, Quarkusなど)
・ビュー/テンプレートエンジン(例:Thymeleaf, JSP, JSF)
・ビルドツール:MavenやGradle
・サーバー環境:内蔵型(embedded)や外部サーバー(Tomcatなど)
・データベース接続:JPA/JDBCライブラリなど
この構成をスムーズに扱えるのが、フレームワークが提供する「開発の土台」。だからこそ、どのフレームワークを選ぶかはとても重要です。
3. Javaの代表的なWebフレームワーク7選
フレームワークとは、Webアプリ開発に必要な「ボイラープレート」や「設計の共通部分」をまとめた開発土台です。適切なフレームワークを選ぶことで、煩雑な設定や構成を削ぎ落とし、開発効率と品質を両立できます。以下に紹介してあげます。
Spring Boot
・特徴:Springの成熟したエコシステムと自動設定による開発のしやすさが魅力。豊富なスターターやSpring Data、Spring Securityなどとの親和性も高い
・メリット:設定が少なく始められて、資料やコミュニティにも困らない。
・デメリット:起動時間やメモリ使用量が大きめ。設定によって理解に手間がかかる場合も。
Jakarta EE(旧 Java EE)
・特徴:標準仕様として古くから使われ、エンタープライズ用途に強い。
・メリット:安定性、規格への信頼。
・デメリット:導入負荷が高く、モダン開発にはやや重い印象。
Play Framework
・特徴:ステートレスで反応が早く、Akkaベースでホットリロード対応。
・メリット:開発サイクルが速く、リアクティブなアプリに向く。
・デメリット:学習コストとコミュニティは限られがち。
Micronaut
・特徴:Ahead-of-Time(AOT)コンパイル&コンパイル時DIで高速起動と軽量ランタイムを実現。
・メリット:リソース制約のある環境やサーバーレスに◎。
・デメリット:コミュニティはSpringより小規模で、特徴に慣れが必要。
Quarkus
・特徴:GraalVMネイティブ対応、Kubernetesネイティブ設計、ホットリロード機能も強力。
・メリット:クラウド/コンテナ環境での高速起動・メモリ効率が魅力。
・デメリット:エコシステムは拡大中だがSpringほど成熟していない。
JSF(JavaServer Faces)
・特徴:Java EE標準のUI部品フレームワーク。コンポーネント型のビュー記述が得意。
・メリット:企業案件で使われ続けてきた実績あり。
・デメリット:モダンWebには少し古めの印象。
Spark Java
・特徴:シンプル・軽量なマイクロフレームワーク。テンプレート対応も簡易的。
・メリット:学習コスト最小・サッと試作するのに最適。
・デメリット:機能は制限されているため、大規模開発には向かない。
5. フレームワーク選びのポイントと現場での使い分け
・開発スピードを優先したい → Spring Boot
・クラウドやサーバーレスでの効率が大事 → Quarkus
・起動速度とメモリ効率を最重要視 → Micronaut
・反応速度・ライブコーディングが欲しい → Play Framework
・簡単な試作や学習には → Spark Java
・企業案件や安定性重視なら → Jakarta EE / JSF
JavaのWebフレームワーク選びには正解はありません。目的と環境、使いたい機能に応じて適切なツールを選ぶことが大切です。はじめはSpring BootやSpark Javaのような導入容易なものから取り組んでみて、次にQuarkusやMicronautといったモダンな選択肢にチャレンジしてみましょう!
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