
1. オフサイト・オフショア・オンサイトとは?
グローバル化が進み、ソフトウェア開発の形は多様化しています。その中でも、オフサイト・オフショア・オンサイトという3つのモデルは、外部委託や開発チーム構築を考えるうえで基本となる選択肢です。
それぞれの概要は以下の通りです。
オフサイトとは?
「自社と同じ国内または近隣地域にあるが、物理的に離れた場所で業務を行う」というスタイルです。リモートワークの普及により、社内チームの延長線上として扱える点が大きな魅力です。
・ 言語・文化・タイムゾーンが共通 → コミュニケーションが円滑
・ オンラインで完結 → 柔軟な働き方とスピード感の両立
・ 社内ガイドラインを共有しやすい
オフショアとは?
自国以外の国(主に人件費が安価な地域)に業務を委託するモデルです。インド、ベトナム、フィリピン、ウクライナなどが有名なオフショア拠点です。
・ 大幅なコスト削減が可能
・ 技術レベルの高いエンジニアと契約できる
・ ただし、言語・文化・時差による「見えない壁」もある
オンサイトとは?
クライアント企業の現地に常駐して開発を行うモデルです。チームが実際に顧客のオフィスに滞在し、日常的に密なコミュニケーションを行います。
・ 対面での信頼関係構築が可能
・ 細かな仕様調整・即時対応がしやすい
・ 人材確保やコスト負担が大きくなりやすい
2. 各モデルのメリット・デメリット
3. 選定時の判断ポイント
以下のような軸でモデル選定を行うと、自社に最適な開発体制を構築できます。
プロジェクトの内容・期間
・短期・スピード重視 → オフサイト / オンサイト
・長期・人材確保重視 → オフショア
予算(コスト)制約
・コスト重視 → オフショア
・品質重視で適正価格 → オフサイト
・コストよりスピード・精度 → オンサイト
コミュニケーション能力
・自社のマネジメント体制が強ければオフショアも可能
・リモート環境に不慣れならオフサイト/オンサイトを推奨
セキュリティ要件・規制対応
・金融・医療・行政などは、国内オフサイトまたはオンサイトが適切
4. ケース別:どのモデルが最適?
5. 今後のトレンドとおすすめ戦略
2025年以降、単一モデルではなく「ハイブリッド体制」が主流になると予測されます。例えば:
・オフショアで開発/オフサイトでマネジメント
・設計・要件定義はオンサイト/実装とテストはオフショア
このように、工程ごとに最適な体制を組み合わせることで、コスト・品質・スピードを高次元で両立することが可能です。
また、以下のようなツールがますます重要になります。
・ドキュメント共有:Notion, Confluence
・タスク管理:Jira, Backlog, ClickUp
・コミュニケーション:Slack, Microsoft Teams
・ビデオ会議:Zoom, Google Meet
・コード管理:GitHub, GitLab
オフサイト・オフショア・オンサイトのいずれの開発モデルにも、それぞれ独自の強みと課題があります。重要なのは、プロジェクトの性質、予算、セキュリティ要件、コミュニケーション体制などを踏まえたうえで、自社に最も適した体制を選定することです。特に今後は、複数のモデルを組み合わせた「ハイブリッド型」戦略が主流になると考えられます。コスト・品質・スピードの最適バランスを実現するためにも、本記事を参考に、自社にフィットする開発体制をぜひ見直してみてください。
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